「何年間も、わたしと娘の真理(まり)を騙しつづけて、しらじらしい」野中淳一郎は妻に罵倒され、離別する羽目に陥った。<br />50歳で受けた手痛い報復である。<br />だが彼はめげはしない。<br />中年の磨かれた性技を駆使して、多彩な年齢(とし)の多様な肉体に大接近。<br />その数12人。<br />年齢をとっても性行為が若さを維持することを実証した。<br />──悩める男たちの性の〃強化書〃としてお奨めの一冊。<br />(『蜜戯の連環』改題)