「独身のほうが気が楽で誰に遠慮もなく快楽の追求ができる」と言うのは榊晋平(さかきしんぺい)だ。<br />兄が経営する総合病院に請(こ)われて、ニートの日々から事務局長に昇格。<br />高給で時間に恵まれ、そのうえ精力絶倫のため、女医やナースの性的検診に余念がない。<br />ところがある日、突然の眩暈(めまい)に襲われだした……。<br />白血病、晋平はどう生きるのか? 性愛文学の巨匠が描く、性の神髄。<br />