未知への情熱で中国に渡った青年・紅真吾(くれないしんご)の貿易公司(コンス)は、日本の商社に押されて破産した。<br />〃最後の豪遊〃をきめこんだ真吾は、料亭で、高価な豚の毛集めの話に誘われる。<br />揚子江三千キロの旅に同行するのは、大陸浪人など素姓の知れぬ猛者ばかり九人だった。<br /> 広大な中国大陸に繰り広げられる、日本の代表的冒険小説。<br />