毎年、幼なじみのフィリップとヴァンカは、夏をブルターニュの海辺で過ごす。<br />だが、16歳と15歳になった今年はどこかもどかしい。<br />互いを異性として意識し始めた二人の関係はぎくしゃくしている。<br />そこへ現れた年上の美しい女性の存在が、二人の間に影を落とす……。<br />生涯に三度結婚し、同性愛も経験するなど、恋の機微を知り奔放な愛に生きた作家コレットが描いた、女性心理小説の傑作。<br />