城山悠介の運命は、企業買収課長の密命を受けて見事に開けた。<br />彼は財閥系、千代田実業で平凡な毎日を送るはずであった。<br />買収課は、平成不況とリストラ対策のため、新規の事業を開発する中核を成す。<br />城山は考えた。<br />「企業乗っ取りは女を狙おう」と。<br />女社長、未亡人重役、社長令嬢が、わんさといる。<br />彼女らを自慢の業物(わざもの)で征服すればいい。<br />明朗で大胆な、出世街道の驀進(ばくしん)!