竜吉は二歳で、角兵衛獅子の親方に売られた。<br />十七歳の時に逃げ出し、軽業を活かし盗人となった。<br />あれから八年、かつて思いを寄せた親方の娘、おようが婚家から出奔し、追われているという。<br />おようの行方を探る竜吉に骨董屋の安五郎が近づく。<br />火盗改めの役宅での夜働きと引き替えに、おようと会わせるという。<br />安五郎の正体を怪しむ源蔵。<br />竜吉は思いを遂げられるのか!?