近江国(おうみのくに)の蚊帳(かや)問屋に十人の賊が押し込み、主従を鏖殺(おうさつ)、二千両を盗んで逃走した。<br />依頼を受けた賞金稼ぎの草鹿才蔵(くさかさいぞう)は、相棒の灌太(かんた)を伴い標的を追う。<br />分散して逃亡を図る盗賊の盗み金を狙う山伏集団。<br />才蔵は、必殺の居合切りで標的と邪魔者を斃(たお)していく。<br />やがて彼は、盗賊の一部が、江戸市中で叛乱を企んでいることを察知するが……。<br />『賞金首』第5弾。<br />