「雨さえ降れば……」「そう思っているうちは、あなたはここからは抜け出せない。<br />雨なんて、自分で降らせるものよ」迷っている時間などない。<br />自分で決めたことを信じて歩きつづけなければ……。<br />絡み合う時空と人物が、読む者を心地好く幻惑する。<br />人生の境目で、気づけば何かを失っているやるせなさと、それを乗り越える興奮を贈る、切なく温かい恋愛物語。<br />