携えた者には強烈な気力がみなぎる無銘剣。<br />臆病者といわれた男が桜田門外の変で、小姓組の武士が坂下門外の変で、この剣を血で染めた。<br />流転する剣は、京の新選組へ。<br />さらに坂本龍馬暗殺を見届けた無銘剣は、転々として沖田総司の腰間に…。<br />波瀾万丈の幕末維新期に、数奇な運命をたどる一本の剣。<br />物語は西南戦争へと続く。<br />新境地を開く作者畢生の大作!