梢侠十郎は有能な車のセールスマンだったが、会社のOLに手をつけ、所長にみんなの前で面罵された。<br />「俺は組織の中では生きちゃいけない」と、彼は即座に辞表を叩きつけた。<br />一匹狼に変身した男の前に、まず現れたのが金持ちの若い未亡人、つづいて人妻の人気女優、ついには清純な処女の匂いまで満喫。<br />こんな痛快で変化に富む探訪記を三編も満載した都会派小説(シティ・ノベル)。<br />(『はぐれハンター』改題)