僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。<br />そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。<br />手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。<br />それが「殺人」を命じるまでは。<br />従わなかった結果――母が死んだ。<br />次は妻や娘たちの番だというのだ。<br />あどけない少女、臨月の妊婦……僕は次々と手を血に染めていく。<br />邪悪で美しい、傑作「暗黒小説」!