北海道・定山渓(じょうざんけい)での対局に勝ち、アマチュア将棋会の最高の座に就いた星純一。<br />その夜、純一の後援会長・倉西正文が、札幌のホテルの浴室で殺された。<br />彼は父・恵三の不審な言動に不安を覚える。<br />また、恋人・真理子の父親・森田八段にも容疑が……。<br />殺害現場に残された、まちがえた棋譜の意味は? 亡き母が、純一に遺(のこ)した曲詰(きょくづめ)の秘密とは? 棋界に精通する著者の力作!