大島哲夫は、農協の支持で衆議院議員に当選した沼尾良介の第一秘書に抜擢され、上京した。<br />地元民と議員のパイプ役は忙しい。<br />展望のない減反政策、米価の管理、そこへアメリカ産米の上陸旋風。<br />大島は農政に疑念を抱いた。<br />煩悶の日、良き理解者尾形紀子と熱烈な恋に陥る。<br />――政界の荒野を裏面から衝いた問題提起の話題作!。<br />