手習師匠として平穏な日々を過ごす老人・内村清左衛門。<br />元侍の彼は苦い過去を背負っていた。<br />とある経緯で再会したかつての主からもたらされた事実。<br />それは故郷・越後国大前郡における、藩政改革を志す本覚党の蠢動だった。<br />35年前、大志の下に清佐衛門らが結党し、目的を果たせず無残にも壊滅したはずの一団が、何故再び……!? 著者渾身の剣劇と人間ドラマが光芒を放つ!