宮崎一晃(みやざきかずあき)は、難病に冒(おか)された車椅子の画家だ。<br />ゆっくりと全身が麻痺(まひ)していき、10年後には寝たきりになる運命……。<br />しかし、彼にはプロの殺し屋という裏の顔があった。<br />美貌のヘルパー兼愛人・垣本篤子(かきもとあつこ)の世話を受けながら、困難な依頼を確実にこなしてゆく。<br />車椅子は時に武器の隠し場所となり、時に隠れ蓑(みの)にもなるのだ。<br />ユーモラスでシニカルな連作ハードボイルド。<br />