中国からの覚醒剤(かくせいざい)密輸に絡む特命を帯びて、風間昭平は弘前中央署に赴任した。<br />津軽(つがる)地方の食品加工場が拠点らしい。<br />特捜班を編成し、内偵を進める中、リンゴ農園での男女の心中事件に遭遇、偽装殺人との見方が強まり、風間は苦悩する。<br />殺人犯を追うか、人命を損なう覚醒剤の大規模な摘発を優先するか。<br />津軽三味線(じゃみせん)が奏でる人間の心の闇。<br />人情派・風間の決断は!?