真木学は官僚出身の代議士だ。<br />欧州経済の視察団長に選ばれる。<br />短期間の各国訪問は早朝から行動しなければ…。<br />だが、彼は晴れ姿のPRのため、予定を無視し、昼過ぎにタラップに立った。<br />懐には派閥のボスからの小遣いと関係会社の餞別が唸る。<br />「国のため」と叫ぶたびに私腹は肥えるばかり……(第一話・金満代議士)。<br /> 元代議士の秘書だった著者が全読者に公開した極秘小説集!