太閤秀吉の治世では中老に指名され、家康には「天下静謐となりしは、堀尾殿の功と存ずる」と言わしめた堀尾吉晴。<br />勇敢かつ温和な人柄で人望も厚く、粘り強い交渉人として戦国の時代に上りつめていく。<br />尾張、美濃、浜松、そして出雲を治め、最後に築いた松江城が国宝と指定された今に、歴史に埋もれた名将の生涯に迫る超大河巨編。<br />史実と向き合い続けた著者の真骨頂、五年半をかけた、上下巻渾身の2000枚!