東京と、長崎とをつなぐ寝台特急「さくら」。<br />その列車に博多から乗った警視庁の日下(くさか)刑事は、深夜の洗面所で倒れている女性を発見した直後、何者かに頭を殴られた。<br />そして、意識が戻ってみると、女性の’死体’は列車から消えていた。<br />いったいどんなトリックが……? 犯人を追う十津川警部の前に、時間の壁が立ちふさがった! トラベル・ミステリー会心作。<br />