生類憐(しょうるいあわれ)みの令で民を苦しめ続けた五代将軍・綱吉。<br />江戸は地獄と化し、人々は‘花のお江戸は闇となる’と歌った。<br />後に六代将軍・家宣となる綱豊は、将軍の座を巡る争いの波にもまれて育った。<br />千姫(せんひめ)の遺愛を受け、新井白石の知を学び成長した綱豊は、やがて思慮深い人物に。<br />ついには‘正徳(しょうとく)のご治世’と呼ばれる善政の花を咲かせる。<br />「理想の政(まつりごと)とは」を問う傑作!