神戸市東灘区にあるファミリーレストランの店長が、店先の木に縛られて殺されていた。<br />足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。<br />特命刑事調査官の二階堂警部は、この奇妙な殺人の陰に陰陽五行説が潜んでいると看破。<br />木に始まって水に終わる連続殺人の予告とみて、捜査を開始。<br />神戸を舞台に、人間の愛と憎しみを描いた長編本格推理小説。<br />