雨の六本木。<br />そのバーで偶然旧友と出会い、加賀郁夫の記憶はあの時代へと遡った。<br />およそ青春と呼べるものではなかった時代、仲間たち。<br />……マリーと自称する美女をめぐって、仲間の一人が殺され、彼らは抜き差しならない事態に巻き込まれたのだ。<br />学生運動の嵐、ミニスカート、ロックバンド。<br />1969年に少年たちを襲った謎の事件!? 冒険とサスペンスあふれる傑作。<br />(『明日なんて知らない』改題)