「なぜ隠す?」と六十歳代の老人が、長襦袢をはだけ、秘部をかばう若い妻を叱咤する。<br />プロのカメラマン・桂木京平は、二人の興奮を高めるためビデオを回した。<br />その縁で夫人と昵懇(じっこん)になる。<br />老人は茶道の家元で跡継ぎがいない。<br />代わりに愛妾(あいしょう)を五人も持つ。<br />或る目的のために、夫人は桂木に「誰かを孕ませて」とせがむが……。<br />性の極致を描く、長編官能ロマン!(『人妻の茶室』改題)