結婚式を12時間後に控えた杏子は、過去と訣別するために男とベッドにいた。<br />男――佐上は、杏子の胸に爪でSの字を刻んだ。<br />挙式直後から杏子を翻弄する異常な出来事。<br />そして「理想の夫」構一の不可解な言動に罠の匂いを感じ取った杏子は、「幸せ」を守るために決然と立ち向かっていったが、逆に……。<br />彼女が最後に信じたものは何か? サスペンスフルな恋愛小説!