信長に仕え二十年。<br />丹後丹波を平定し一国の主となった光秀。<br />齢六十を過ぎたが、嫡男は幼く、まだまだ隠居はできない。<br />主君の覚えを得るためには武勲を上げ続けねばならぬのだが……。<br />安土で家康への饗応を命ぜられた光秀は失態を演じ、主君の不興を買う。<br />不安に駆られる光秀に追い打ちをかけるような下知が。<br />領地召し上げ。<br />追い込まれた光秀が兵を挙げた先は――。<br />