戦国末期。<br />天下を手中にしようとしていた徳川家康は、大坂城に配下の者を忍び込ませた。<br />一方、真田大助は、父・幸村より、落城の際には秀頼を連れ出し落ち延びよ、という密命を受ける。<br />目指すは薩摩、島津家の元。<br />燃えさかる大坂城を脱出した一行は西へ――。<br />誰が味方で誰が敵なのか? 行く手には、想像を絶する謀略が待ち受けていた! 迫真の傑作時代ミステリー!(『落ちた花は西へ奔れ』改題)