妻に先立たれ、毎日を無気力に過ごす礼二郎。<br />彼を変えたのは、絵画同好会での幸子との出会いだった。<br />やがて2人は恋に落ち、喜びも悲しみも分かち合いながら愛を育む。<br />たとえ周囲の人間に後ろ指をさされようとも。<br />だが、礼二郎は不意の病に蝕まれて……。<br />ときめきを忘れかけていた男女が、限られた時の中で紡ぐ切実な恋愛模様を、まばゆいほどに美しく描く感動作。<br />