船曳紀四郎は倉庫会社社長。<br />四十三歳の働きざかりだが、仕事はもっぱら常務にまかせて、アバンチュールのほうに身を入れている。<br />特技は宝石鑑定。<br />当然、女体鑑定にも眼の利くところを遺憾なく発揮して、賞味に余念がない。<br />……そのとき発する女の声音にたまらぬ魅力を覚えて重ねるセックス遍歴。<br />最高級の宝石、希代の名器はいずこと今宵も……。<br />傑作官能小説。<br />