自分の好きな古典を一冊あげるようにと言われたら、迷いなく私は「枕草子」をあげる。<br /> 好きという意味は、何度くりかえして読んでも飽きないから、くりかえして読むたびに、新しい発見があるからとでも言おうか。<br /> 一人でも多くの読者が「枕草子」とその作者の清少納言の好ましさを思い出してくれたらうれしい。<br />(著者のことば)