あらゆることを犠牲にし、小説を書くことに全身全霊を傾ける作家・樺山ひろ江。<br />秘書として支え続ける姪の明子だったが、気難しい性格のひろ江は、編集者たちに煙たがられる存在だ。<br />6年前に出したデビュー作のドラマ化をきっかけに、状況は一変。<br />作品は売れ、執筆依頼も殺到するのだが……。<br />浮き沈みの中、絆を深めてゆく二人の女性の人生を濃密に描く傑作長編。<br />