不動産会社の営業で訪れた家の主人が、小学生の頃の自分を知っているという。<br />驚いた自分にその元教師が語ったのは、なぜか20年前に起きた拉致事件の真相を巡る推理だった。<br />当時の記憶が鮮やかに蘇る……(「沙羅の実」)。<br />長い日々を経て分かる、あの出来事の意味。<br />記憶を遡れば、過去の罪と後悔と、感動が訪れる。<br />謎が仕組まれた極上の「記憶」を5つ届けます。<br />