1995年3月20日、カルト教団「シンラ」の教祖、天堂光翅の命を受け、白装束に身を包んだ6人の信者が無差別乱射事件を起こす。<br />その宗教は、1958年ひとりの女が呪われた子を産む決意をした日に始まる。<br />もしかしたらこの子は、私に生きる意味を与えてくれるかもしれないと信じて……。<br />『ロスト・ケア』で鮮烈デビューした著者の、『絶叫』に続く待望の書下ろし長編。<br />あの、宗教テロ事件をモチーフに、「悪」の溢れるこの世界に迫る!