武田軍に攻め込まれた長篠城を守る主君の窮地を救わんと、ひとり城を抜け出し使者を務めた鳥居強右衛門を描く――「長篠の蒼空」。<br />若き日の豊臣秀吉と真の友・与四郎との友情秘話――「花のこみち」。<br />織田信長と最期をともにした森蘭丸の傍らには常に黒人の武士・弥助の姿があった――「さらば黒き武士」。<br />歌舞伎の始祖・出雲のお国の優れた舞の奥底には名古屋山三郎との愛が――「つれなの振りや‘お国と山三’」。<br />以上四編収録。<br />