ある日、街の中に出現した人型の白いモノ。<br />イソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物は、不思議な曲を奏でながら、いつの間にか増殖していく。<br />その冷たくも美しい歌声は、人間の大切なものを削ぎ落とそうとしているのだった……。<br />(表題作)日本SF大賞受賞作家・上田早夕里の真骨頂! 人と怪物、呪術と科学、過去と未来。<br />決して相容れぬモノたちが異形と幻想の物語を彩る。<br />あなたの想像を越える全10篇を収録した珠玉の短篇集!