祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、20歳の頃から13年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。<br />遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。<br />雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが……。<br />愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。<br />本の雑誌『おすすめ文庫王国2017』第1位！
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