昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。<br />昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。<br />犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。<br />ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。<br />そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが……。<br />蛍狩りなどを詩情豊かに描き、死刑問題をからめた異色作。<br />