ブレヒトといえば社会的な問題を扱った作品の多い劇作家、挑発的な異化作用を連想する人が多いでしょう。<br />でもこの『暦物語』はひと味違います。<br />そもそも農民や職人むけのおもしろくてためになる、実用志向の読み物だった「暦物語」。<br />本作品は、老子やソクラテスやカエサルなどの有名な人物から無名の兵士、子どもまでが登場する、‘下から目線’のちょっといい話が満載のミリオンセラー短編集。<br />ブレヒトの魅力を再発見する新訳!!