茉祐子は火山の麓で100年以上続く温泉旅館を営んできた。<br />30代半ばだが、年より若く美しい彼女が深い仲になったのは、新聞の支局員、火山の研究者、新任の教師。<br />時が来れば、彼女の元から去って行く男たちばかりだった。<br />旅先のNYで出会った初老の夫婦の言葉に彼女の凍りついていた心が解きほぐされる表題作など男女の深淵を描く傑作揃いの短編集！
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