家庭も仕事も行きづまっていた梅宮正樹は、妻子と要介護の母を連れ、田舎町・睦間に移り住む。<br />そこは、元殺人犯が我が物顔にのさばる一方、よそものは徹底的に虐げられる最悪の町だった。<br />小料理屋の女将・倉本郁枝と二人の子供たちも、それ故、凄惨な仕打ちを受けていた。<br />猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤がついに爆発する――。<br />衝撃の暗黒小説!