豪族の後継ぎ・真桑(まくわ)が林で出会ったのは、異形な美しさを持つ女。<br />真桑は女を納屋に匿い世話を焼くうち、次第に愛情を感じるようになる。<br />ある夜、強引に女を抱いた真桑。<br />幸福感に浸っていたが、翌日から女はまったく笑わなくなり――。<br />(「サカズキという女」) 日本最古の説話集『日本霊異記』を、大胆かつ奔放に潤色! 直木賞作家・朱川湊人の新しい扉が開く奇想の短編集。<br />