つばきは、深川に移り住み、浅草で繁盛していた一膳飯屋「だいこん」を開業した。<br />評判は上々だが、「出る杭は打たれる」とばかりに、商売繁盛を快く思わない者もいた。<br />廻漕問屋「木島屋」から、弁当を百個こしらえてほしいという大口の注文を受けたのだが……。<br />浅草とは仕来りの違う深川に馴染もうと、つばきは奮闘する。<br />祭の興奮と職人たちの気概あふれる深川繁盛記。<br />