昭和20年、東京から名門の白霧学舎に編入した美作宗八郎は、「探偵小説倶楽部」を名乗る滝幸治と斎藤順平に気に入られ、この疎開地で起きた連続殺人の真相を追うことに。<br />一条女学校に通う早坂薫、名誉部員で変人の‘教授’も加わり推理を進めるうちに、友人の林屋健太が遺体となって発見される――混迷を極める連続殺人事件に少年少女探偵団が挑む! 謎解きの愉しさに加え、戦時下の‘少年時代の終わり’を描く、著者の新境地。<br />