雑誌で取り上げられた小料理屋〔二ノ橋 柳亭〕の場所は誰も知ることができない。<br />なぜなら、食味評論家が書いた架空の店だからだ。<br />ところが、「柳亭を探し当てた」という読者からの手紙が編集部に届き……。<br />(表題作) 代表作「ブラックバス」など全7篇を収録。<br />繊細と洒脱が織りなす物語の妙に酔う、直木賞作家の粋が詰まった極上の短篇集。<br />(『ブラックバス』改題)