居酒屋『ロミオとジュリエット』では皆、かの名作になぞらえながら、嘆き、怒り、酔っ払っている。<br />そこで、いつもひとりで飲んでいる、「名探偵」の俺。<br />今夜も謎を抱えた酔っぱらいが俺の前で、勝手に事件を語り出す――。<br />デビュー長編『The unseen 見えない精霊』から15年、やっとカッパ・ワンの奇才が帰ってきた! ‘みえていたこと’の‘真実’に気づいた時、心が癒やされている……不思議な魅力のミステリー。<br />