加賀を離れ廻国修行の旅へ出た夜叉丸(のちの一刀斎)は、亡父と同じ伊東弥五郎と名を改めた。<br />佐々木小次郎、富田勢源、鐘捲自斎など名だたる剣士との邂逅が、彼を大きく成長させる。<br />そして、さらなる高みを目指し、鹿島・香取剣流の発祥地である東国へ向かう――。<br />史上最強とうたわれる剣聖の波瀾万丈の生涯を瑞々しい筆致で綴り上げた著者畢生の名作が甦る!