「もしかしたら、私、その子を殺したかもしれないんです」――法学部4年で推理作家を目指す君原樹来と妹の麻亜知、そして元C県警捜査一課の刑事だった樹来たちの祖父のもとに、葛木夕夏という10年前に起きた誘拐事件の被害者が相談を持ち掛けてきて――見えていた景色が一変する、本格ミステリーの綾に耽溺せよ!