心理学者の立原健人は、自らの心の内に巣くう「モンスター」の欲望が命ずるまま、次々と若い女性を殺していく。<br />周到に計算された「完全犯罪」――。<br />だが、警察の捜査が彼のもとへと迫り来る。<br />逮捕に怯える理性と、次なる獲物を求めてやまない狂気……。<br />追い詰められた健人が迎えた驚愕の結末とは? ネット犯罪を背景に、現代社会の病巣を鋭く抉る心理サスペンス。<br />(『ノアの徴』改題)