祖父急死の報を受けて、急遽帰省した早紀は、その顛末にわずかの不審を抱く。<br />彼女は、気まぐれに入ったバーで知りあった青年を伴って、再度実家に帰ることにした。<br />青年には「物」の記憶を夢に見る特殊能力がある、らしいのだ。<br />地に足の着いた日々を送り、大人びて見える旧友たちにも事情を聞くうちに、新たな死者があらわれ、二人にも危険が忍び寄って……。<br />二転三転する展開から目を離せない、長編ノンストップ・サスペンス!