夕刊ニッポンの記者、周防正孝は8年前に起きた実父の事件を追っている。<br />実父は新潟の漁港で元最高裁判事の首を模造刀で切断、自らも拳銃自殺した。<br />ある日、厚労省の向井俊介から電話があり、医療ミス疑惑の調査過程で、首切り事件の真相に関わる重大な事実に気付いたという。<br />そこには世間をにぎわす猟奇殺人、人権派弁護士の息子惨殺事件が絡んでいた――。<br />福山ミステリー文学新人賞出身の著者、渾身の長編本格ミステリー。<br />