ロンドンでの難交渉を終え、全権団は帰国した。<br />しかし、条約の内容を受け入れられない軍令部は、統帥権の独立を楯に批准に反抗。<br />輿論は二分し、議会での論戦も混迷の一途を辿るばかり。<br />土壇場での条約破棄を阻止するため、雑賀ら政府の面々は、軍人、枢密院、そして輿論に対して瀬戸際の攻防で対峙する――。<br />史実の中に浮かぶドラマを、精緻かつ情熱的に描ききった傑作！
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